WPS Office 2016 最新版が出ていました

すでに本家のコミュニティから最新版のバイナリパッケージがダウンロードできます。この記事は古いというか,こんな面倒なことをする必要はありません。

というか,さらに激しくWPS Office 2019も登場しています。

が,この記事はWPS Officeを日本語化したい御仁が訪れているようですね。WPS Office 2019の日本語化には私も少し手間取りましたので,こちらをご参照くださいませ。

silverbirch.hateblo.jp

 

 

WPS Office 2016の最新版リリース

無料で使えて,Microsoft Officeで作成されたファイルをほとんどレイアウトが崩れることなく表示,編集ができるWPS Office。これがあるおかげでLinuxをメインマシンにすることができています。

英語版の公式コミュニティサイトでは,昨年2017年6月15日にリリースされた10.1.5707が最新のものですが,Arch LinuxのAURでは10.1.0.6634がビルドできるようになっています。本家中国語サイトからソースをダウンロードしています。それなら中国語サイトにdebパッケージもおいてあるかと調べたら,今年の6月5日に10.1.0.6634がリリースされていました。もちろん,debrpmパッケージもありました。

それで早速インストールしてみました。

 

 ダウンロード

私の場合,ここからダウンロードしました。社区とはどういう意味なんでしょうか。

community.wps.cn

ダウンロードURLは変わるかもしれませんので,その場合は本家サイトのトップページからなんとか探しだしてください。リンク先にポインタを合わせるとリンク先のアドレスがブラウザに表示されると思います。URLは英語なので,なんとなくあたりが付けられますし,「下」という字がダウンロードに関係しています。

www.wps.cn

日本語で使う場合には,日本語のmui(ランゲージパックのようなもの)が必要です。Arch LinuxのAURのwps-office-mui-ja-jpパッケージのサイトに出ていたSourcesのところからクリックしてダウンロードしました。

http://kdl.cc.ksosoft.com/wps-community/download/mui/10.1.0.6634/mui_ja_jp.7z

aur.archlinux.org

 

 インストール

本体の方のインストールはgdebiコマンドなどて普通にインストールします。

このままではUIが英語なので日本語化します。10.1.0.5707では言語を変更するボタンが付いていたのですが,10.1.0.6634ではこのボタンが削除されています。AURのサイトでは,

timxx commented on 2018-06-21 13:07

@ppc52776 A workaround is that DO IT YOURSELF.

First, download the language from here: http://kdl.cc.ksosoft.com/wps-community/download/mui/10.1.0.6634/mui_zh_tw.7z (Change zh_tw to other languages if someone interested).

Now unpack the mui_zh_tw.7z to ~/.kingsoft or /usr/lib (the full path should be ~/.kingsoft/office6/mui/zh_TW or /usr/lib/office6/mui/zh_TW.)

Finally, setup the LANG env to zh_TW.UTF-8 if your system is not the default. Or change the config for permanent: ~/.config/Kingsoft/Office.conf Add the following sections (or change the old value if already had): [General] languages=zh_TW

Too bad they removed the switch language entrance...

ppc52776 commented on 2018-06-18 17:19

How to change UI language to zh_TW?

muiを解凍して, ~/.kingsoft/office6/mui/ か,/usr/lib/office6/mui/ にコピーして,ロケールを日本語にすればいいと書いてあります。

7zなんて普段使わないのですが,p7zip-fullパッケージの7zコマンドで解凍できるというので,

 sudo apt install p7zip-full
7z x mui_ja_jp.7z

office6というフォルダに解凍されます。./office6/mui/の中にjp_JPフォルダがありますので,これを~/.kingsoft6/mui/にコピーします。

上の説明だと,ロケールに合わせて自動的にUIが変わるようなのですが,私の場合,変わりません。なので,~/.config/Kingsoft/Office.confをテキストエディタで編集しました。冒頭が

 [General]
languages=

となっていましたので,languages=のところに,ja_JPを書き足して,languages=ja_JPに変更して保存しました。起動させるとUIが日本語に変わりました。

 

インストール後

これでめでたく日本語でWPS Officeが使えるようになりましたが,メニューに変な中国語のメニューが増えていました。見苦しいのでなんとかして消そうとしましたが,それらしきメニュー関係のファイルを消しても消えません。諦めて,中国語をWPS Office 2016に書き換えてよしとすることにしました。

/usr/share/desktop-directories/wps-office.directoryというファイル中

[Desktop Entry]
Type=Directory
Name=WPS Office 2016
Icon=wps-office-kingsoft

のNameのところの変な中国語をWPS Office 2016に書き換えて完了。本当はメニューから消し去ってしまいたいところです。